藤子・F・不二雄のブラックな話
藤子不二雄A先生の 「魔太郎がくる!!」 や 「少年時代」 も永久保存的に
愛読していますが、それでもやはり藤子・F・不二雄先生の作品に尽きますね。
どれくらい好きかと申しますと、藤子・F・不二雄大全集を全巻購入してしまったほど。
21エモンやモジャ公のスペースオペラ、劇画オバQの切なさ、
ミノタウロスの皿の恐怖、みきおとミキオの未来への期待など、
読んでいてワクワクしたものです。
最近では、可愛らしいドラえもんなどもテレビで放映しておりますが、
実は、F先生にも、A先生並みのブラックな話があるのを
皆さんはご存知でしょうか?
今回は 1974~75年の作品、バケルくんから、とびきりの話を。
題名からして凄いです。
なんと、「ゴキブリラーメン」 ですよ!!
現代では、絶対に発表できません!!
話は、カワルくん親子が、お店にラーメンを注文したところから始まります。
昔は、店に催促の電話を入れると、配達していないのに、
「今、出たよ」 と云うって噂が、まことしやかに信じられておりました。
店主をケチと断定する、反社会的店員。
たまらず、カワルくんは店にラーメンを取りに行きました。
これまた、すばらしいビジュアルの店内。
客を意地汚いと断定する店主。
昭和の愛すべき一コマですね。
さらにさらに、
順番を守れと云いながら、言葉と行為が異なる、愛すべき店主。
どうやら、この店の蕎麦は、とてつもないマズさのようです。
( オイオイ、カワル君も、こんな店に注文するなよ )
更に店主の恐るべき行為が・・・・・・
う~ん、どうやら店員は使い捨てのようです。
現代のブラック企業に通じる内容ですね
店員が疲労で倒れたため、カワルくんが配達を引き継ぎます。
( そうしなきゃ、自分家の番が回ってきませんから )
さて、ここで恐怖の出来事が。
現代ですと、カップ焼きそばに入っただけで、
全国的に出荷取り止めになっていますね。
ところでコチラ、ゴキブリが丼に入っていたことよりも、
『 なんでコッソリ云わないんだ 』 と咎める、愛すべき店主。
その対応も凄いです!!
愛しすぎて、発狂しそう。
さて、その後に店を訪れたバケルくん一家。
その注文の凄いこと・・・・・・
これだけの恐るべき話をハッピーエンドにまとめる、
藤子先生の天才的なストーリーテラーぶりは必見!!
ぜひ皆さんにも一度は読んで欲しいと切望します!!
結末は、あえて紹介しません!!
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by myst_1990 | 2014-12-29 21:00 | 映像・音楽・本 | Comments(0)